横溝正史 八つ墓村

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「八ツ墓村」は、私最初に横溝正史と出会った作品です。
今年(2022年)は横溝正史生誕120周年ということなので、彼の推理小説がまたちょっとしたブームになりそうな気がします。

「八ツ墓村」を映画で見た、小説で読んだ、という方は多いと思いますが、私は中学生だった1968年に、漫画で読みました。作者は「空手バカ一代」の影丸譲也さんです。

それで、「八ツ墓村」が大ヒット映画(「たたりじゃ〜!」で有名)になった時、自分が読んだものとずいぶん違うなあ、という印象を受けました。(影丸版「八ツ墓村」は原作にほぼ忠実と言われています。)

映画は、落ち武者のたたりの部分をかなり強調して、ビジュアル的な怖さがありますが、漫画はそういう感じではありませんでした。

ただ、この時の映画で金田一耕助を演じたのは渥美清さんで、それ以降の石坂浩二さんと比べるとかなり地味な金田一ですが、この点では原作に合っています。

主人公の寺田辰弥を演じたのは若き日の萩原健一さんだったので、金田一はカッコいい人以外にしてほしいという、横溝正史さんの意見が通ったそうです。

私はコミック版「八ツ墓村」というと、辰弥の表情と、双子のおばあさん(小竹、小梅)がこけしのように並んで笑っている表情を思い出します。小梅は連続殺人の犠牲者の1人になりますが、別の形で亡くなるもう片方の小竹は、映画では市原悦子さんでした。

「八ツ墓村」は、映画で3作、テレビドラマで7作の合計10回も映像化され、コミックも私が読んだものを含め5作もあるというまさに大ヒット作品です。

私が読んだ漫画は「少年マガジン」の連載で、今のようにすぐに単行本される時代ではなかったのでもう読むことができないと思います。小説か映画かと聞かれたら、私は小説の方が好きですが、映画も動画配信で今も見ることができますよ。

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