昨日出席してきたお葬式で、今まで知らなかったマナーの考え方を知りました。
それは、拾骨の時に必ず「箸渡し」をするわけではない、ということです。
子供のころ、食事中に「箸から箸へ食べ物を渡してはいけません」と言われたことはありませんか?それは、火葬の後で遺骨を骨壷に収める時、近親者が長い箸を使って、2人一組で遺骨を箸から箸へ渡す「箸渡し」というしきたりがあり、それを連想させるためです。
昨日は仏式の葬儀でした。今まで出席した葬儀はほとんどが仏式でしたが箸渡しをしていましたが、今回はそれぞれが自分で骨壷に収めるように言われました。
お坊さんの説明では、箸渡しはもともと神道のしきたりなのだそうです。神道では死を穢れたものと考え、恐れます。ところが仏教では、死はむしろ極楽浄土への旅立ちであって穢れたものではない、というのでした。
つまり、一般に仏式のお葬式でも箸渡しをするのは、日本古来の神道の影響が混ざってしまっているわけですね。
ただ、それはずっとそうだったというよりも、明治時代に神道を基盤とする国家作りをしたことが強く関わっているようです。
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